バラエティに富んだライター陣による不動産レポート

【それぞれの想い】夢のリゾートマンション買っちゃった記

■----- 編集部
編集長の知り合いの渡辺(仮名)さんが、リゾートマンションを購入されました。渡辺さんと、編集長はメールで近況報告など、ざっくばらんにしており、おめでたいことですので、このたび、記事としてご紹介させて頂きます!
渡辺さんは、どのように、リゾートマンション購入に至ったのでしょうか?
はじまりはじまり~☆

■----- リゾートマンション購入への道のり
私は、バブル期に、サラリーマンを経験しました。当時、お金があればなんでもできると勘違いしている経営者をうらやましく思いつつ、バブル後、結婚を期に、妻の零細企業に就職。その後、別に起業し、2足のわらじを履く昭和44年生まれの男です。

趣味は、動物・スノーボード・車。
動物は、猫五匹と暮らしています。雑種1、メインクーン1、ラグドール3が居るのですが、メインクーン8.5キロ、ラグ7キロ選手。知らない人は、猫という認識をせず、今の何!!!っと驚く、ツチノコ状態です。雑種は3kg弱なので、その差歴然。ちなみに、デブ猫なのではなく筋肉パツパツで8,5キロです。赤ん坊のときは、4000gで生まれてきたのですから、立派に成長しました。

5年くらい前から、スノーボードに行って、温泉にひたり、週末にのんびりしたい・・・・という願望と、いつかは別荘を持ちたいという夢が始まっていました。

場所は、スノーボードに行く関係で、那須限定でチラシや現地の看板、インターネットで探しました。別荘というのは、個人事業主から言えば、古いけれど、夢だねぇ。儲かったら欲しいねぇという夢の世界です。フェラーリの写真を見てああ、いつかは乗ってみたいなという気持ちと同じレベルです。

しかし、日々探せども、そんなにいい物件はありませんでした。調べていくうちに、別荘一戸建てのメンテナンス・防犯のデメリットが大きいことに気がつき、リゾートマンションという選択肢も視野に入ってきました。

夫婦2人でほっとできそうな、程よい小ささのマンションでもいいかという気持ちになったんです。その後も探したんですが、那須はマンション物件が少ないらしくあっても高い、古いという状態に二の足が・・・。

趣味の車ですが、1台目は、バブルのときに貯めておいた定期預金の満期で買った某ドイツのオープンカー。自分の贅沢のために買いました。2代目は、中古のアルファロメオ147GTAです。中古車選びは、物件探しと同じだと思うんですよね。価格以上に、コンセプト。1番大切なのは気に入った物が気に入った価格で買えるかどうかです。私は、私のした行動を後悔しない!!!が信条ですので、車もマンションものんびりとマイペースで行くことにしました。

結局、物件探しも頓挫したまま数年たってからです。草柳さんとの雑談中に、那須エリアには支店がないけれど、お世話になっている業者があるんですよっと、雑談でHPを教えてもらったんです。今思えば、ラッキーでした。
そこには那須にこだわっていた理由を忘れるくらいの、豊富な価格帯・物件!そしてその業者の姿勢の現れであるつくりのHPを見せていただき、胸の高鳴りが始まりました。

まずは定番の?業者さんが売ると儲かるお勧めコーナーを拝見。商売人ゆえ、うがった考えで申し訳ありませんが、やはり、ここは見なくちゃ始まりません(笑)。ここで、目に留まったものはまさに中古で理想のタイプの条件でした。価格良し・車のアクセス良し・スキー場まで5分で温泉付で24時間管理人常駐。

さっそくお気に入りに入れて、1週間ほど悩み、その他物件もチェックするものの・・・どうみても、他の物件や同じマンション内の仲介物件よりも10%以上はお買い得。しかし、25戸分譲の残り2戸。上の階で、きれいで、マイナス要因が無いはずなので、心配な気持ちがムクムクと・・・。何か売れない理由があるに違いない。そんな無意味な諦めるための言い訳を思いつつ、アクセスしてみると、なんと残り1件となったんです。舞い上がってしまった?私は、いつしか問い合わせるボタンを押していました。

■----- いざ、リゾートマンションへ
物件の内覧日を決めたんですが、スノーボード後に拝見させていただきたいという問い合わせと購入時にかかる、費用(手数料や税金、一時金など)、必要な書類は何かと書いて送りました。1時間後にはそつなく完全なメールが届き、仲介物件ではなかったので意外と安かったので、あっという間に、日程調整まで進んでいきました。

電話でのやりとりを2回する中で、ずっと気になっていたことを聞いてみました。「25件中の2件が残り、さらに最後の2件で、なんでこっちの1件があまってしまってしまったのでしょうか?」すると・・・驚きの!!!!???回答が。
「はい、不動産所得税(?)が部屋の面積で0.08足りないので免税にならないのです」というではありませんか。その金額19万円。
たしかに今回の予算の中では割合の大きい支出でしたが。勝手に「ちょうどそれだけ値引きしてOKだな」と心の声が響いていました(笑)
こうして、3日後に商談を決めました。結果、その日はスノボー無しにしました。

ここで傍と気がつきました。今更ですが、妻の存在を。
妻はお金を使うことが嫌いなのです。妻を説得しなくてはなりません!
「あのさー、そろそろ別荘が欲しいかなぁって思うんだけど」 「はー?何いっての?半年前に車買い変えたばかりでしょう?」 「うんー。出物があってさ、お得なんだよね」 「欲しいって言い始めたら買わないと気がすまないんでしょ?いいじゃん、買えば!・・・てか、車買ってお金無いって言ってたじゃん!」

おっとっと・・・完全なやぶへびです・・。でもここで焦ってはいけません。
「でも一応合意の上で買いたいじゃん」 「それは合意じゃなく私を説得するってことででしょ!」 「とりあえず、3日後の木曜日に見に行くから」 「はいはい、いってらっしゃい」 「いや、君も一緒に行くんだよ」 「いいよ!行っても同じなんだから!行かない!」 「いや、ドライブがてらに、温泉とヘギそばを食べるツアーにするからさ」 「ヘギそば?私が好きな?うーん。じゃあ行ってもいいよ」

と、このように、なんとか妻の合意(?)も得て、無事に行けると思ったら、出発前日になって「やっぱり一人で行ってきなよ」 「いや、二人で行くの。先方にも言ってあるから。(ね、お願い)」 もう、妻はとてつもなく不機嫌です。
そして当日。ハラハラしながら出発すると、サービスエリア好きな妻はちょっとご機嫌になり。東京からのSAにはいいもの少ないねぇといいつつ何か買ったりして・・・。ほっと胸をなでおろしつつ、なんとか現地集合に間に合いました!


■----- 内覧そして・・・
雨の振る中、入り口で待機して5分。不動産屋さんが来て内覧しましたが、なんという大きさ!800戸を超える超大型マンションでビックリしました!管理人さん経由で入り、共用施設を見て周りながら、このマンションの良さ、悪さ、などを聞き、その後部屋へ行きました。リフォーム済み物件ということもあり中はいたって問題なし。エアコンだけは湿度の関係で動作の確認が出来ないものの、その他の施設にも問題なし。

気に入った内容としては、部屋が綺麗で無臭。これ大事です!大規模修繕が完了しているのでどこも綺麗だし、温泉施設も綺麗で大きい。
スキーロッカーが大きくて綺麗。有料だけどプールがある。ペット可。24時間管理体制。不在時宅配便の受け取り・保管が可能。マンション内レストランが365日営業。規約が非常に細かく、徹底しているなと感じた点です。

逆に、いまいちと思った点は、内心、プールよりもジムが欲しかった。残念です。小さい部屋だったので洗濯機置き場が無かった。これは、そのまま、永住不可ってこと。あと、駐車場の規定が曖昧でした。駐車場確保約25%で、満車時は止められないという記載だけ。
他、温泉の営業期間・時期による使用時間設定が曖昧。大規模のせいか?企業の保養所としての利用が多いようなので、初めて使う人らしき方が規約を無視しているような感じを受けたのと、ごくたまに、お子さんが叫んでいる・・・くらいだったので、自分の中ではOKでした。

一緒に行った妻は・・・にこやかに、「いいんじゃないの?綺麗だし。欲しいんでしょ?」これを言うときはまだ反対ってことです。伊達に長年夫婦していません。駅前の不動産屋さんへ車で行き、「内覧してきましたが、いいですねえ」と、まえもって、匂わせていた、値引きを提示してもらうと考えていたドンピシャリの金額がきました!

聞けば会社としては、あと1ヶ月以上売れなければ値引きも考えるが、今の段階では、値引けないが、最後の1件なので店長さんが、社長さんに交渉してくれたという。もっともっと!と言えばあと少しいけそうな感じがするも、駅前の立派なお店・・・今後もなにかのお付き合いがあるかも。と考えていると、

金額が金額ですので、いつまでにご決定いただけるか回答をいただければ・・・ご帰宅後、決めてください。なんて言ってくれる心遣い。そもそも、内覧して気に入ったらすぐに決めるよという条件で値引きがでてきていると感じたので・・・嬉しかったですね。

そんなことで、あっさりと 「契約します。まえもってメールで訊いておいた、決まった場合に必要な書類と現金持ってきましたので、ハンコ押します」というと え?っという顔をするので、印鑑・現金を出して見せました。
店長さん一瞬圧倒された顔をしていましたが、 「え?あの?あ、はい。今から契約書を作成してきまーーす!」 と走っていきました。まさか、即契約とは思っていなかったようです。

この作成時間の間で、他のタワーマンション物件一覧表を見ながら妻に説明しました。同じマンションでたくさん出てるじゃない!なにが最後の1戸よ!っと、噛み付いてきましたが、「これは仲介物件でね・・・」 と、いかに今回の物件がお得なのかをアピール!
仲介手数料を支払って、リフォームすると、この値段なんだよ!それが、今回はこの値段なんだから!!っと説明すると、今回のお得価格にやっと、納得したようで、ほっとしました。

この後、書類ができて、重要事項説明で、契約。
終った後は、約束の!ヘギソバと温泉!不動産屋さん、ヘギソバのお店を紹介してくれて、温泉は、マンションの使える時間ですから是非!ということで、食後、温泉にも入ってきました。妻もご機嫌で、テレビを如何する、布団は如何するとはしゃいでいました。とりあえず、無事に契約できて、なによりでした!


■----- 購入後・・・
購入して二週間後、早速行こうとすると、妻の不満・不安・心配がもりもりでてきました。やはり、コミュケーション不足はいけません。

妻質問1:
見るまではよくある?別荘のボロと区別がつかなかった。虫もいっぱいいて、セキュリティも万全じゃないと思っていた。それが、見てびっくり。自宅マンションの共益部分より綺麗で完全に管理されている。下手な高層マンション以上の出来栄え。これって、毎月のかかる経費が無駄じゃないの?

夫答え:
月額もろもろで4万円以下。月1で温泉に行くと思えば時間を気にしない、延泊の可能性なども含み、それほど損ではないよ!(売る人のセールス文句?笑)

妻質問2:
ただでさえ、しょっちゅうスノボーに行っているのに、旦那がこれで冬に山篭りしたら、浮気でもするんじゃないか(疑惑の眼差し)

夫答え:
浮気するなら、こんなマンションなんか買わないで、苗場プリンスでも取るよね?(もっともな回答で回避)

妻質問3:あなたのお金で買った、あなたの家だから。ひとりで行ってくれば!

夫答え:だから二人で決めたんじゃないか!(と説得。)

すったもんだありましたが、購入後約1ヶ月。その間かかった費用は、雑貨、掃除用具、風呂の道具など・・ダイソーで合計5000円くらい。布団2組で2,3万円。テレビ 液晶20インチで4万円。消臭の光触媒造花2万円。電子レンジ2万円。

久しぶりに、新居に引越しみたいな感じで楽しかったです。不機嫌な妻も、説明をして少しだけ納得してくれたようです。二人で使う二人の物だからという共通の意識が必要で、それは声に出さないと伝わっていませんでした。

今回購入するまでに、編集長の草柳さんへ数回の雑談&相談をさせていただき、毎回、うなずけるようなアドバイスをいただけたお陰で、安い理由・高い理由・お得な理由・見極めポイントを勉強させていただき、欲しいと本気で思った瞬間から約2週間で、予算内で希望以上の物件が手に入りました。

もっとも、バブル期にリゾートマンションを見ていなければ、手が出ない物件だったと思います。探せば販売で70万円とか3000万円とか広さ、場所などによりさまざまです。でも、自分が欲しい条件のうち90%が揃ったこの物件はまさに、運命の出会いと、ナイスなアドバイスと、良い不動産屋さんに出会ったおかげです。

二の足踏んでいる人は、まず予算です。予算を決めたら、背伸びせず、予算内で理想が90%まで実現できるか?(今回の諦めポイントは湯沢まで2km以内=自転車でいける範囲)のみで、考えると実際に購入へ!という道への近道になることでしょう。

もちろん、適切に相談できる知り合いと良い不動産屋さんも必要な要素です。資産価値の考えとしては、大規模修繕や積立金、未払いの割合、管理の状態で10年後20年後の価値が変わるでしょう。バブルは来ませんが、リゾートマンションは底値に感じます。資産価値としてもつなら無駄ですが、20年後にゴミになってもいいやと諦める気持ちがあり、月平均2回以上利用できるなら、家族がいればいるほど、購入もありだなと思いました。


■----- 編集部
調度、渡辺さんと編集長が知り合う以前に、編集長自ら、リゾートマンションを購入していました。その後の引越しや掃除、エアコンの買い替え、家具や寝具の買出しなど、もろもろ蘇って参りました*

今回、渡辺さんは、スノボーができる地方でしたが、編集長は海が目の前。仕事があいたときに、ふらっと遊びに行けるよう買ったのですが、調度3月末に6泊7日して遊び倒してきました* どこかに旅行にいけば、毎月の修繕積立金と同じくらいの値段いきますから、そのぶんの宿泊代が浮くと思えば、このように、自分たちが有意義に遊べる、使えるリゾートマンションというのも、とっても有意義なものだと思います!

渡辺さん、このたびは、貴重な買っちゃった記を、どうもありがとうございました!是非とも、お仕事の合間に、奥様を連れて、のんびりお過ごし下さい♪



【それぞれの想い】きちんとしてる大家さんは好きですか?

「手が汚れる仕事が好きなんです」
これは、日本全国、何百何千人といらっしゃる、
建築・土木・電気・工事関係など、
現場で汗だくになって働いている皆様に朗報です!

とある、大家さん業5年の女性の方から
家のタネ編集部にメールが届きました。

前回お届けした、御宿リゾートマンション計画の
エアコン工事のレポート
【ささやかリゾート計画】エアコン工事その1♪
http://report.ienotane.com/2007/10/post_65c4.html
【ささやかリゾート計画】エアコン工事その2♪
http://report.ienotane.com/2007/10/post_05db.html
を見て下さった、その女性、Sさんから、
貴重なご意見・ご感想を頂いたのです♪

「わたしは、ああいう、手が汚れる仕事が大好きなんです。
 何枚も写真が載ってて面白かった。是非、こういう現場の
 取材レポートをこれからも見せて下さい」

なんて素敵なご意見なんでしょう♪嬉しい限りです♪
喜んだ編集部ちてな、そのSさんにコンタクトを取って
ご対面してきました。

大家さん業5年目というSさんに、
大家さんて、どんなお仕事なんですか?と
素朴な疑問を抱き、お聞きしてきました。

特定の場所がわかってしまうと、賃貸業ですから
差しさわりがあると困りますので、
地域も伏せさせていただきますね。

Sさんは、もともと、親御さんがお持ちだった土地に、
親御さんと一緒にアパートを建てて、家賃収入を得ながら、
1階をSさんの自営業の事務所として使うことにしたそうです。
アパートを建てて、5年。いつもほぼ満室だそうです。

ずっとOLとして働き、頂いたお給料から
会社が税金を払ってくれていた身だったので、
自営業になって、全部自分で支払わないといけない、
しかも家賃収入を得る大家さん業となると
税金の支払い面など、めんどくさくて厄介で大変だそうです。

「建物のローンはありますから、収入が無いと払えない。
 いつも一定の収入ならいいですけど、
 退室があったり空き室が出ると収入が変動しますので、
 そのあとの税金面が増えたり減ったりするので
 そこが苦労しますね」

今までずっとご自宅暮らしで、賃貸暮らしをしたことが無いSさん。
実際に賃貸の大家さん、不動産屋さんのやりとりなどを知らなかったそうです。
ただ、「きちんとしていないと嫌」な性格のため、

「消防点検などの時も、大切なのは、不備を見つけたら、
 大事にいたらないうちに交換していくということなのです」

え?消防点検って、デパートなどの大きな施設だけかと思っていました。
Sさんの場合、アパートと事務所が同じ建物のため、行なわれるんですね。
初めて知りました。

消防点検にも、点検の資格をもった業者さんがやるのと、
消防署の人がくるのとあるらしく、
義務づけられた、提出しなければならない書類や回数など、
いろいろ細かく法規で決められていることだそうですので、
ここでは割愛しますが、

「万が一の場合、あの時ああすれば!という気の緩み、怠りが、
 住んでる皆様、近隣の方々に迷惑をかけ、勿論自分にも返ってきます。
 なにか不備があって指摘された場合、きちんと改善することが大事。
 消防点検は義務ですからね」

さすが、きちんとしている、大家さん~。
なんだか、話を聞いてて、視界がキラキラしてきました♪

Sさんのアパートは最寄り駅から歩いて10分。
割と静かな住宅街なので人気があり、
空き室が続いて困るということは無いようです。

Sさんのアパートは4階建ての、ワンルームと2LDKが
半分ずつある、鉄筋コンクリートの洋風の建物です。

「最初に建てる時に、建築士さんと不動産屋さんに、
 家賃設定は最初から高めがいいよとアドバイスされました。
 はじめに家賃を聞いて、え?!そんな高くていいの?!と
 びっくりしましたが、高い分、建物、設備を
 しっかりしたものを提供すればいいんだよと」

この言葉の意味を、わたしなりに考えてみました。
家賃が安いと、家賃が安いところにしか住めない、
長く働いていない人や、収入が安定していない人、
住居や職場を転々としている人が入居する場合があります。
住居にお金をかける余裕がないと言うことは、
逆に住居空間、建物に感謝の気持ちや愛着を持つことはなく、
自分が住まわせてもらっている、借りているという意識が低く
こんな安いボロアパートなんだから、このくらいいいだろうと、
ないがしろにして、そのまま平気でいる、
使ったもの、借りたものを綺麗にして返すという、
当たり前のことができない方が残念ながら、
中にはいるということなのかもしれません。

うちの編集長は、自分がオーナーであるマンションの
入り口エントランスのポスト付近で、ポスティングされた
広告チラシが、たまに投げ捨てられているときがあると
必ず拾ってゴミ箱に捨て、
エントランスを綺麗にするよう意識しているようです。

「マンションのエントランスは顔。顔が汚れていれば、
 住んでる人のモラルも低いとみなされ、価値も下がる」
と編集長。

一人が、床にそのままチラシを放れば、
後の人も同じように捨てる。何枚も放ってあれば、
自分も同じにしてよいと思い、どんどん床に捨てられた
チラシが増えてゆく、悪循環ですね。

ところが、誰かが一人、きちんと捨てる、
綺麗にすれば、捨てる人は出ません。
でてもいつも誰かが綺麗にするよう心がけると、
綺麗なところに、ゴミを捨てると目立つので、
罪悪感が働き人はゴミを捨てることができない。

同じようなことで、よくいわれるのは、公衆トイレですね。
最初から綺麗なトイレは、汚すと申し訳なく思い、
なるべく綺麗さを保とうとする気持ちが働きます。
ところが、最初から汚いと、汚さに不機嫌になり、
汚いんだから、このくらい汚しても良いや
という気持ちになってしまうものなのです。

最低限のマナーを守る、
モラルを持っている方に入居していただくためにも、
建物や設備がしっかりと行き届いた住居空間を提供し、
お金がかかったぶん、家賃も高く設定されてしまいますが、
頂いた家賃や敷金、更新料で、確実に古くなっていく
消耗品である建物の維持管理にあて、
少しでも長く暮らしやすい環境に整えていくわけですから、
その家賃が払える方を大家さんが選ぶことも
必要だということなんでしょうね。

Sさんは、今のところ、
退去時の敷金返却などのトラブルは無いそうです。
「ちゃんと、敷金からお返しできていますからね。
 1度、更新料を払うことに抵抗がある、住んでもいいけど、
 更新料を払わなくちゃいけないなら、更新しない、という方がいました。
 その方は、契約の時にきちんと、更新料は払うというお話しを
 させて頂きましたし、了承いただいて契約させてもらっているので、
 更新料をお支払い頂けないなら、どうぞ退室してください
 とお伝えしました」

確かに、更新料がいらない、敷金も要らないという所もあるようですが、
退室時にクリーニング代、修繕代などかかると思うんです。
先に払うか、あとでかかるかの違いだと思うんですがねえ。

「大手会社の社宅を仲介するという会社から、社宅として
 借り上げたいと申し出があったんですが、実際に入居する人の
 氏名も連絡先も教えてもらえず、保証人さえもたててこなかったので、
 断ったことがあります。おまけに、仲介会社自体の公的書類を
 出してもらえませんでした。あるのかないのかわからない会社で、
 どこの誰か名前も顔も知らない人に、住んでほしくありません」

こんなところを経由して住んだ方で、
何かトラブルがあったら、たまったもんじゃありませんね。
確かに、そんな、わけわからない怪しい人は困ります。

「不動産屋さんにお願いして、入居者を探してもらっていますが、 
 契約の時には、必ず、行って、立ち会いますよ。
 どんな方か拝見し、うちのアパートに入居するに当たって、
 いろいろとお話をさせていただきます。
 例えば、消防の点検の時に必ず指定の日に
 私も立会いで、お部屋の中を見させて頂きますから、
 そのとき、お仕事などでご不在の場合、鍵を開けて、
 私と消防が室内に入って点検をすることなど、きちんとお伝えします」

借りる人が物件を選べるのは勿論ですが、
大家さんも、勿論、倫理観において、借りる人を選びます。
これは、人と人が同じ居住空間でお互い気持ちよく暮らしていく為にも
必要不可欠なことでしょう。

「うちは比較的高い家賃設定なので、学生さんの一人暮らしはありません。
 たいてい、一人暮らし、引越しを何回か経験している、
 30代のサラリーマン、OLさん、夫婦二人暮らしの方がほとんどです。
 なので、どの方からも
 『今まで何回か引っ越してきたけど、
 今までの大家さんの中で一番きちんとしてる』と言われます。
 他所の大家さんがどうなのか、全くわかりませんが、
 きちんとしていないと、気がすまない性格なので、嬉しいです」

お会いした日、アパートの入居予定の空き室を拝見させて頂きました。

「さっき、不動産屋さんが、見せに来たみたいなんですよねえ。
 こういうときって、鍵を閉め忘れる方もいるんで、
 気をつけないと・・・・」念入りに鍵がかかっているかどうか
確認してから、鍵を開けるSさん。
きっと、こういうところが「きちんとしてる」んですね*

ワンルームのお部屋でしたが、窓が多く、夕やけが入り、
空気の流れが心地よいお部屋でした!

「各部屋窓があるんですが、どの方向からも窓が欲しかったんです。
 同じ側面に窓が並んも、同じ流れですから嫌なんです。
 部屋の中の空気が循環するよう、流れるように、
 どの壁面からも窓を入れてもらいました」

Sさん、こだわりの窓は、決して大きいものじゃないですが、
きちんと光と風を感じられる窓でした。

「なかなか決まらない部屋があったときは、
 どうして決まらないのか考えました。
 前に住んでいた人がエアコンを取り外してしまったので、
 エアコンが無かったからだと気が付き、エアコンを付けました。
 そうしたら、すぐ決まりました。
 キッチンは、まな板を置けるちょっとしたスペースを入れて、
 調理しやすいように工夫しました。コンロは、最初、
 電気コンロだったんですが、結構安かったので最近、IHに変えました。
 住んでる人にも喜ばれました。自分が住むんだったら、
 コレは嫌だなとか不便な点は、なるべくなくすようにしてます」

キッチンは、一見カウンターキッチン風で、
一人暮らしでも、夫婦二人暮らしでも、使い勝手が良さそうです。

「特に女性の方からは人気ありますね。1度入居した方が、
 どうしても転勤で引っ越さなければならなくて、
 凄く気に入っていたからと残念がられて、嬉しかったですよ」

部屋を出るときに、点検していくSさん。
「あー!誰かトイレ使ったなー!」
トイレからSさんの悲痛な叫びが・・・。

みると、洋式トイレの便座が上がっていて、
「消毒済み」の透明の紙が落ちています。

「む~~ん。不動産屋さんだなあ。
 不動産屋さんが、部屋を見せに連れてきて、
 帰りにトイレしていくんですよねえ。せっかく消毒したのに~!」
うら若き乙女のSさん。残念そうに、再度水を流し、
ふたを閉め、消毒済みの紙を元に戻していました。
気持ちは、わかるような気がします。
綺麗にしてあるんだから、使って欲しくないですよね。
というか、使ったら、元に戻しましょう!
特に便座のふたが上がってると一目でわかりますよ・笑
(後日談ですが、Sさんは、わたしをお見送りしたあとに
 再度お部屋に戻って、トイレクイックルで掃除されたそうです。
「消毒済」というのがうそにならないように!
 さすが、「きちんとして」らっしゃる!(涙))

「それにしても、大家さんって、なにもしないで、
 家賃収入だけで生活できて、楽ちんでいいねえ~って
 言われたりしますが、実は結構大変なんですよ~」とSさんは苦笑い。

「大家さんという仕事ははじめてで、
 ちゃんとしているかどうかは自分ではよくわからないのですが、
 うちのアパートも5年経ってるので、
 これからどんどん、いろいろとお金がかかっていくと思います。
 住んでいる皆さんのためにも、ひとつひとつ、
 きちんと目をかけ、手をかけていきたいです」

大家さん業5年目のSさん、なんとも頼もしいお言葉です☆
そんなことを言ってくれる大家さんって、回りにいたかしら?
このレポートの題名でもある、
「きちんとしてる大家さんは好きですか?」
答えは「はい、大好きで~す♪」
こんな大家さんの物件だったら、喜んで綺麗に使いますよ♪

Sさん、とっても貴重なお話しを、どうもありがとうございました☆
これからも、大家さん業、がんばってください!(^0^)/☆


【それぞれの想い】高円寺 蜻蛉玉ばぶるすさん

高円寺の北口、パル商店街にある、「蜻蛉玉ばぶるす」さんは、
高円寺の中でも、お気に入りのお店のうちのひとつです。

落ち着いた色調の木と白い壁。色とりどりのとんぼ玉が並び、
アンティークな小物、蛙や象、ヤモリ、亀、梟などの置き物が、
そこここに顔を出し、目がほころんでしまいます。
店内でかかっている音楽が、外から歩いてきた雑感をぬぐってくれます。

眺め歩くと、ときどき、床の木のきしむ音がします。この音がたまりません。
真夏にお寺に行ったときの、蝉の声と、自分が歩く足音だけしか聞こえない、
あの静寂の中、こころが澄んでゆくのを実感する瞬間が、
ばぶるすさんにはあるのです。


「ばぶるすとは、泡。無常で、よどみに浮かぶうたかたです。
 とんぼ玉は、ガラス玉ですが、作るからには、使命を持っていたい。
 必ず変っていくもので、自分も変るし、そうじゃなきゃいけない。
 ゴールなんてない、あるわけがないんです。
 探究心がなくなったら終わりです。モチベーションを保つこと。
 70歳になっても、学ぼう、
 想像しようという気持ちを持ち続けて行きたいです」

店長の星野雅彦さんは、愛知県出身。

 「小さい頃から作るのが大好きで、考えてばかりでした。
 ダンボール1個出されると、まず考えて、
 えー、これがさっきのダンボール!?
 と驚かれるようなものを作ることが大好き。
 幼稚園の先生に文集で、
  『つくることが大好きな、まー君。考えるのが大好きな、まー君。
   どうぞ、そのまま大きくなってください』
 という言葉を頂きましたが、今でも心に残っています」

どうやら幼稚園の先生の願いが届いたようです。
地元で大工さんを経験後、上京します。

 「そもそもの上京の目的は、文芸の同人誌を立ち上げ、
  バンド活動と、劇団旗揚げでした。
  それぞれで柱となって活動してきた時間が、
  今、現在、とても役に立っています。振り返ってみれば、
  この経験を経たことで、今がある、こうなったんだと思います」

その後、星野さんは、
「シミズ舞台工芸」という、舞台美術専門の会社に就職します。
日本のコンサートの8割を担うという大手の「シミズ舞台工芸」。
有名なアーティストのコンサートなど多数作ってきたそうです。
大工さんの時に培った技術と、シミズ舞台工芸さんで学んだ、
会場設営、舞台制作などが、今のお店作りに活かされていたのです。

 「自分が本当にしたいことは何か疑問に感じ、
 29歳のときにインドへ向かいました。あとから考えれば、結果的に、
 自分が本当にしたいこと、自分の頭の地図の中で、
 ひとまず、自分の居場所を確認することができました。
 そして、次にどこへ行こうかと考え、インド旅行から帰ってくると資金をため、
 はじめは友人とともにインドネシア、インド、タイ、ベトナムなどの
 アジア雑貨の輸入会社をたちあげました。
 そんな中、アジア雑貨のなかのガラス細工、ビーズに特化していこうと決め、
 4年目の2004年にとんぼ玉専門店としてショップをオープンしました。
 アジアのガラスは、織物と同じで、
 それぞれの国の歴史や風土などの特徴があります。
 日本には、江戸とんぼと、現代とんぼがあり、
 現代とんぼは、現代アートとして、可能性があると感じたんです」

お店の中に入ったときの一体感と、とんぼ玉、ひとつひとつの抜群の存在感。
一周した時はみつからなかったのに、二週目で
「あ!こんなのあったんだ!すてき!」とみつかったときの喜びなど、
何度行っても飽きない、わくわくするお店の理由は、
こんなところにあったのかも知れません。

 「2月のリニューアルオープンでは、木工仕事が大好きですので、
 20日間かけ、全部、ひとりで作りました。
 大まかなイメージがあったので、図面などはひきませんでしたが、
 大正時代の建物が好きで、あたたかい感じ、
 薄暗い感じにしたかったんです。和の魂で洋の様式を取り入れる、
 言わば、ウッディーでモダン、シック、アンティークを目指しました。
 木は全部、杉のムクを使ってます。
 加工していない木で、節がいっぱいあるのが好きなんです。
 節の中って、細分化する組織を作っているのが、
 複雑怪奇で面白いんですよ。
 同じ材木で床もテーブルも作りました。竹は高知の虎ふ竹を使っています。
 明治時代からやっている専門のお店があり、ずいぶん探しました。
 壁は、京都のしっくい。扇型にいっきにぬっていくんです。
 このしっくいは、空気の汚れを吸着し分解し続けるんです。
 ですから、ばぶるすは、ずっと空気が綺麗なんです。
 天井は格子を組んで和紙を張って、
 真ん中は飛び石っぽく四角を曲線に並べてみました」

さすが、大工さんとしてお家や、シミズ舞台工芸で舞台を作ってきた星野さん。
たったひとりで全部作ってしまうなんて圧巻です。
天井も作ってしまったというから驚きでした。お店はこれで完成ではなく、
残った廃材で新たにケースを作ったりと、まだまだ増殖・進化中のようです。
星野さんがいいと思った、木、竹などを充分使って作りあげた、
ばぶるすさんでは、千差万別のとんぼ玉が一期一会の輝きで鎮座し、
お店自体が、お客様との出会いを静かに迎え入れてくれます。

 「日本人にはもともと、完成させない、完成させたくない。
 完成したものは壊れる、朽ちてゆく無常のものだから、あえて完成させない、
 という考え方があるんですよ。
 たとえば、お相撲は、昔は神事でした。
 土俵の東西南北の4ヵ所の俵を『徳俵』といって、
 少しだけ飛び出ている部分がありますよね? 
 このおかげで、大逆転が起き、相撲を楽しむ醍醐味に繋がります。
 日本は徳俵のように0か100か…ではない、
 中途半端、あいまいというものに趣をおいてるんです。
 また、法隆寺にあるような、物理的に不均一でも精神的な調和、
 全体としてのバランスを大切にもしています」

このお話を伺ってすぐ浮かんだのが、お寺のお庭です。
京都などの有名なお寺のお庭などは、
見ていても立っていても座っていても落ち着き癒されます。
あのお庭って、全部計算されて寸分狂わず、
考え尽くされて置いてあるんですよね。
どこに何をおくか、どんな角度で、どのくらいの距離で…。
それが凄く当たり前のように、違和感なく生きているんです。
しかも、どの季節でも、いいのです。
その季節に咲く花や植物、風や雨などの天候も
きちんと考慮されて作ってあるお庭。
1日の24時間ですら、朝日の昇り方、時間による日のあたり方、
影の指し方、夕陽を見送るのも、月を眺めるのも、
どれもその一番きれいに見える在り様を、ひとつの庭で、
自分の目、心ひとつで感じることができます。
見てるだけで心が無になる景色。お寺の庭が、苔が、木が、石が、
そのまま空や地中、人の心の中、過去、未来にまで繋がりそうな
永遠を呼び起こし、そのお庭全体が世界のようですね。

 「『家を建てるときは瓦3枚残す』という言葉があるように
 完成していないよと見せることがあります。
 建物は完成した瞬間から崩壊が始まる、
 だから、完成させないことで、壊れないことを願ったんですね。
 また、建物を建てるときは、1本だけ柱を逆さにする伝統があります。
 日光東照宮の陽明門は12本の柱のうち1本逆さで、
 【魔除けの逆柱(まよけのさかさばしら)】として有名です。
 何故、この1本だけを逆さにするのかというと、
 人間、絶対完璧じゃないよ、間違えるんだよ、という意味や、
 やはり、これも「建物はまだ未完成である」とみなし、
 建物が長持ちするよう願ったといわれています」

そういえば、以前、ある設計士さんから
「日本の住宅は、昔は遊びがあった。いい意味でゆとりがあった。
でも、現代になってから、なんでもかんでも、きっちりする傾向がでてきた。
全部釘で押さえつける、締め付けるような…。そのため、逆に、ゆとりがなく、
直接、打撃に脆くなってしまっている」という話を聞いたことがあります。
でも、それは建物だけではなく、
今の日本人のこころの問題にも繋がっているような気がしました。

星野さんのお話を伺って感じたのは、建物のゆとりは
「人間、絶対完璧じゃないんだよ、人間、間違えるものなんだよ」
という発想からきているように思いますし、
今も苦しみ悩んでいる人に知ってもらいたいですね。
贅沢すぎるなんでも叶う豊かな生活の中で、
こんなこともできない、これじゃいけないと、
自分で自分が許せない完ぺき主義ゆえの自己否定を重ねていけば、
その人の良さもどんどん剥がれていってしまい、
生きるのが嫌になってしまいます。
いい加減、不真面目な自己主張は眉唾ですが、
さまざまな状況、心模様を、許す、許さないではなく、
さらりと通り過ぎる風のように、受け流してあげられるような、
広さとゆとりを持ちたいものです。


★今回、家のタネとは別に
「とんぼ玉」の魅力について星野さんに語っていただいたレポートを、
にこにこネットで掲載しております。よろしければ
http://report.2525.net/2007/08/post_f0e1.html
こちらも、一緒にご覧ください!


【それぞれの想い】埼玉県川口市 木風堂さん 

注文家具を手がける、木香家さんにご案内していただいて、
埼玉県川口市にあります「くらしの工芸 木風堂」さんに行ってきました!

木風堂さんは、木の素材や、工芸品などを展示販売し、
年に数回、企画展や、ものつくり教室、自然講座など開催されています。

この、「木風堂」の看板ですが、栗の木で、店主の鈴木常久さんが書いて、
柴田重利さんが彫ったものだそうです!

この日、実は、店主の鈴木さん、熱があって体調がすぐれないということで、
いらっしゃらないかと思っていたのですが、あとからいらして、
木香家さんとお仕事の話をされていました。
わたしは、そのあいまに、少しお話を伺ってきました。

まずは、鈴木さんがいらっしゃる前、柴田重利さんが
工房で作業する前だったので、ご挨拶!

柴田さんの作品。機関車は、レールも全部、木!精巧~!!
石に見えるのは、木の化石だそうです!
どちらにあったんですか?!とおたずねしたところ
「秋田の川にいけば、ごろごろある」
そうなんですか~!木とは思えませんでした!

こちらは、その木の化石を磨いたもの。素晴らしいですね・・・!
この色合い、自然そのものなんですよね、うつくしすぎます。

柴田さんは、小学校に上がる前から
ナイフで木を削ってなにかしら作っていたそうです。

「木はひとつとして同じものは無い。みな、表情が違う。
 趣味で40年以上つくってきた。人が作れないものを作りたい。
 ふくろうも作っているが、ふくろうは、ふっくらとかわいいものをつくりたい」

木香家さんから「滅多にあえない人と会えたんだよ、よかったね~!」
と言われ、目の前の大御所に、あまりたいした質問も出来ず、
見せられた化石や作品に「うわ~♪すご~い♪おもしろ~い☆」
と感激の連続で終ってしまいました・・・。

木風堂さんでは、柴田さんの作品がたくさん展示販売してあります。
詳しくは、こちらをどうぞ↓(木風堂さんのサイトより)
http://www.liqabell.co.jp/siba.html

木風堂さんですが、お店(ギャラリー)そのものが、
伝統的民家建築である軸組工法で創られた、ぎゃらりーでした。
木が組み立てられて、あわさって、できているこの建て方。
一歩中に入ると、柱、梁、天井から木の匂いに包まれ、
外からの光や風が感じられる、なんとも「懐かしさ」あふれる空間でした。

途中、ご夫婦のお客様が何組もいらっしゃいましたが、
みなさん、入り口から入ると「うわあ~・・・」と
天井や中を見渡し明らかに、外と違う空気感に表情がやわらぎ、
この木風堂さんの澄んだ居心地の良さを物語っていました。

わたしが物心ついたときから育ってきた住宅は
「機密性」がありすぎて、なにも逃げていかない、
湿気や空気がたまりこむ、というような構造のものばかりでした。

木風堂さんの建て方だと、暑いときは暑く、寒いときは寒いのでしょうが、
本来、自然はそういうものじゃないでしょうか。
暑くても寒くても、木そのものが、緩和・調和してくれるような気がします。
人と一緒に空気を吸って吐いて、ぬくもりを持っている。
コンクリートの壁だと、跳ね除ける、反射するような冷たさを感じてしまいます。
結露などが、壁をしたたるのを見ると、人がつくったもので
人が首を絞められるような錯覚におちいるときがあります。

「植木、盆栽、建築まで分類が細かく分かれすぎている。
 トータルで木を考えたとき、木がどれだけ、わたしたちの役に立っているか、
 わたしたちの生活に貢献しているか、どこでにも、あたりまえのように、
 ありふれている木のことを、ほんとうに、わかっている人は少ない」

熱が出てても、いらしてくださった、店主鈴木さん。

「木が好きという人を増やしたい。そうすれば、木を大切に、
 大事にする人が増え、環境もよくなる。ウィルスをばらまきたい」

独特の言い方ですが、鈴木さんがおっしゃるには、

「木を植え、育てる、緑を増やせば、二酸化炭素を吸収する。
切っても、家や家具になり、身近で役立つ。
化学物質塗料を使わない自然系塗料を使ったり、金具も出来るだけ
使わないようにすれば、廃棄、焼却しても有害物質が出ない。
こうして100年使える物を作って利用する。使い終わった木は、
焼却して灰になっても手が荒れない石鹸や洗剤として使え、肥料にもなる。
肥料になって土に還り、また植物を育ててくれる。
木は常に循環しているのです。」

目から鱗でした。あまりにも身近にありすぎる木。
ただ身近すぎて、
「木がこんなに、与え続けてくれていること」を知りませんでした。
また、それを知るきっかけも今までとくにありませんでした。

木でものをつくっている人を見ると「凄いな」と思うまでで
木の特製や、その育つ過程、どうやってここまできたかなどは
あまり深く知ろうとしていませんでした。

「自然の中で人間は生かされている。自然が全て。
 石ころに感動するような気持ちを忘れないで欲しい」

人も自然に生かされている。
木はずっと、一緒に生きてきたわたしたちに
どんな形になっても、与え続けてくれています。
わたしたちは、木になにができるでしょうか。
自分の気に入る形になった木を所有して鑑賞したり、
木や植物を植えて育てたり。同じことでも
「わかっていてすること」と「わからないですること」は違いがあります。

日本人は、ずっと突っ走って便利に発展してきたと思います。
周りにある、木や土、水や空気など、あたりまえにある
すばらしい恵みに振り返ることなく、自分のことばかり考えてきました。

ふと立ち止まって、気がつくときがもうきているのかもしれません。

便利はほんとに便利かい?気がついたときには
ほんとうに大切なものが、あなたの周りからなくなっちゃうよ
そんな声が、自分の頭の中でしました。

木風堂さんでは、このたび、「自然の美 木の美会」が発足されました。
木の好きな人、自然をこよなく愛する人、地域を大切にする人、
環境を考える人、手仕事が良いと感じる人を増やし、
それぞれの関心ごとについて自分の思いを語り合える場を
作ることを目的とされています。

年会費は1,000円。
入会記念として、木のさいころセットがもらえます!!
さっそく、わたしも加入してきました☆
(一緒に映っている廃材は、気に入ったので貰ってきちゃいました♪
 ありがとうございます♪)

この木のさいころは、3cm四方でひとつひとつに刻印が打ってあり
とっても可愛いです☆販売してある物は、4個セットで500円です。
ひそかに、数字を0から100まで揃えたい・・・と思ってしまいました*
中には木の一覧表があって、その4個がどの木かわかります。
わたしのは「かや」「せんだん」「はぜ」「にっき」でした☆
個々にひとつずつ、好きなのも買えます!
こういうのを見ると、子供さん、小さなうちから、木のさいころや、
積み木などで木と触れ合う、木で遊んで欲しいなと思いましたね。

この年会費や、木のさいころの収益の一部は、地球温暖化防止活動をしている
NPO法人川口市民環境会議に助成しているそうです。

「木は二酸化炭素を固定しています。木を使い、利用し、身近に置くことで
 地球温暖化防止に役立ち、自然環境を守ります。木に関心を持ち始め、
 木を好きになることは自然を愛し、人を愛することにつながると思います。
 木風堂は、木の好きな人が楽しむ、楽しめる場所です。
 見る楽しみ、使う楽しみ、作る楽しみ、くらす楽しみを提案、提供します。」

店主鈴木常久さん、お熱があって具合が悪いときに、
どうもすみませんでした、そして、ありがとうございました!
また改めて、編集長と車で遊びに行きます!

木風堂さんのお隣は、川口市立グリーンセンターという
自然いっぱいの公園です。
地域の幼稚園や小学校のハイキングコースでも有名だそうです。
是非、ご家族皆様で、どうぞ遊びにいらしてください。


木風堂 http://www.liqabell.co.jp/
〒333-0834 埼玉県川口市安行領根岸2244-3  TEL048-299-9539 
営業時間  11時~日没まで 
営業日   金、土、日  
準営業   水、木
加工、木工講座、仕入れ等のため閉めている場合あり。
確認お問い合わせください。
月、火    休み
交通/鉄道
      地下鉄南北線直通 
      埼玉高速鉄道「新井宿駅」下車①番出口より徒歩15分
  /車  東北道浦和インターより約15分
      首都高速 新井宿インターより約2~3分
  /バス JR川口駅東川口から⑨番乗り場
      「戸塚安行駅」「東川口南口行」 グリーンセンター入口下車100m



【それぞれの想い】ギャラリーブリキ星さんの場合(東京・西荻窪)

西荻窪にある、ギャラリーブリキ星さんは、わたしが大好きなギャラリーです。
作家さんの企画展(ギャラリー)と、常設展(店舗)の2本立て運営をされています。

ギャラリーブリキ星の店主、加川さん。20年前から古いものを見て集めていく趣味がありました。53歳のときに、突如、自分はこのままでいいのか、自分を削る、削ぎ落としたいという気持ちに突き動かされ、2年後に会社を辞めることを宣言。この2年でいろいろな準備をしていきます。

いろいろ考えた結果、趣味の延長線はやりたくない、新しい作家さんをどんどん紹介していく企画展と、店舗の形態にすることに決め、

人が来る様な場所で、大勢の人に来てもらう方向でいくのか。人が来ないような場所、閉ざされた廃屋のような環境で限られた人数だけ開放していくのか。

まだ、決めかねていた加川さんは、状況によって様子を見ようと、借りる事も、買うことも視野に入れて物件探しをしてゆきます。

そうしたなか、西荻窪にある古い呉服屋さんと出会います。ここをリフォームしてギャラリーにしよう!借りて毎月家賃を払うのに、売り上げと家賃と存続で悩むより、買うための借金をしても、家賃がかからない方がいいだろうと考えたのでした。

早速、業者に見積もりを依頼します。ところが、リフォームをしても、新築と変らない金額がかかること、そして、そのくらいのお金をかけても、満足はいかないだろうという結果だったのでした。

仕事を辞めて、走り出してしまった。先に進むしかないと、都内に御住いだった御家を売って、この土地を買うことに。絵描きのお友達さんが紹介して下さった建築家さんと新しくギャラリーを建てるための、話し合いが始まりました。

まずは、建物を壊し、建築家さんとプランを出し合います。加川さんの中に、自分では、とうてい、かっこよい機能的な建物はつくれない。けれど、統一された完成してしまった隙のないものは苦手、という意識があったようです。

「小屋のような「未完成」をテーマに、自分自身がいて、心地よい場所にしたい」

この点を重要視して、具体的な形にするために、週1回3時間、50時間・・と議論を積み重ねます。壁、床、段差に至る、ひとつひとつまで、気が遠くなるような長い時間をかけて、案を出してすりあわせ、修正してゆく作業が続きます。

壁は、コンパネの上から左官屋さんに塗ってもらい、釘を刺したり抜いたりしても穴が目立たないように工夫してもらっています。木材は、山小屋がイメージなので、杉と松を。トタンの屋根は、アルミメッキ加工してあり、雨の日でも、雨音が伝わってまた別の一面を見せてくれる空間へと変りました。

吹き抜けになっている天窓スペースは上があいている事によって、空気が流れ、広く感じます。時間の変化とともに入る日の光と、夕刻に灯るライトの点燈も楽しめます。

「自分の居場所、自分が座っていて、お客様も座ってお話したり、お茶を飲んで頂いたり、展示スペースとしても使える畳の空間、ここは最初から、こうしようと思っていました」

加川さんのお気に入りの、加川さんがいらっしゃる畳のスペース。天窓スペースと、畳の空間は、今思えば、ブリキ星さんになくてはならない場所であり、ここがあるから、観に来た方が、静かに、ゆっくりと、座ってお茶を飲んだり、加川さんのお話を伺いながら、ギャラリー内を見渡して、また違った角度から、光や作品を感じることが出来るのです。

「いかにコストをおさえるかという点もあり、想像よりかかってしまって、苦労したけど、こういう空間だから、こういう展示会ができた。こんなふうに、作家さんが来てくれた。建築家さんのおかげで、この空間ができた。建て終わってしまうと、建築家さんとは、絶縁状態になってしまうこともあると聞きますが、お客様をお連れ下さったり、良好な関係を続けさせて頂いています」

ギャラリーブリキ星さんは、OPENして丸6年になります。常設展、企画展と、作家さんの作品や展示する物によって、たえず、風景がかわる空間です。ギャラリーとしての建物は同じなのに、一歩中に入ると、そこに広がる展示空間はいつも、違うのです。この清々しいくらいの気持ちよさは、1度でも行ったことのある人にとって、きっと忘れられないものとなるでしょう。

最後に、ブリキ星さんでも展示会を開催、絵を展示している作家の神保健城さんより、作家さんから見た「ブリキ星さんの魅力」をお聞きしましたので、ご紹介させていただきます。

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ブリキ星さんの魅力は言葉に出来ない感じる部分が多いのですが、初めて行ったときは常設展の時で、数多の骨とう品、いろいろな作家さんの、陶器作品などが置いてありました。

ギャラリーのなかに初めて入った瞬間に、その狭くて広い空間性に魅力を感じ、できうるならば自分の絵を飾りたい!と思い、オーナー加川さんに打診をしたところ、置いてもらえるようになり、そして幾つかの作品が売れてゆきました。

売れた時に思ったのは、自分の作品が云々とういうだけでなく、ブリキ星という場所の静寂した空気と、オーナー加川さんの、押し付けがましくない、ゆったりした人柄の影響があると思いました。

西荻窪の駅から近くはないけれど、時間をかけて行ったとしても、必ず何かしらの発見や出会いのある、魅力的で素敵なギャラリーだと思います。
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ブリキ星さんは、いつだって受け入れ、与えてくれています。目、耳、肌、五感で、「自分が今、ここにいるということ」を感じて頂きたい、そんな気持ちになるギャラリーです。


■ご参考(ブリキ星さん関連記事)

 ・高橋正子展レポート(にこにこネット)
   http://report.2525.net/2007/05/post_2109.html

 ・内海満昌展レポート(にこにこネット)
   http://report.2525.net/2007/04/post_2de6.html

 ・常設展レポート(にこにこネット)
   http://report.2525.net/2007/02/post_b260.html

 ・ギャラリーブリキ星
   http://members.jcom.home.ne.jp/burikiboshi/